ゾライズムと自然主義歴史上の人物【明治時代の人物】

歴史上の人物を紹介します。明治時代の人物を簡単に説明します

ゾライズムと自然主義

ゾライズムとは、フランス自然主義の作家エミール=ゾラの説いた理論で、人間の性格形成における「遺伝と環境」を重視するもの。


ゾライスト時代の小杉天外には「はつ婆」(明治33)、永井荷風「地獄の花」(明治35)などの作品がある。


これらを日本では前期自然主義と呼ぶこともある。


ヨーロッパの自然主義が科学的、実証的に国家社会に、目を向けているのに対し、日本の自然主義は個我を個人の日常生活の中に追い、その結果無思想、無解決という虚無的なものになってくる。


こういったヨーロッパとの相違から、日本における自然主義は特に「日本自然主義」と言われるようになる。


この立場からだんだん諦観的な客観描写に傾いていき、いわゆる「私小説」を生み出すことになったのである。